インターネットを利用するまでの流れ

2019年1月13日

光回線を接続する

光回線にはいろいろな会社が参入している。

ここで注意しないといけないのは、光回線の運営とインターネットサービスプロバイダ(ISP)とが異なることだ。

NTTが運営しているFlets光(フレッツ光)はインターネットに接続するための回線を運営しているが、接続先のプロバイダは複数存在する。

フレッツ光を契約すると、フレッツ光用のIDとパスワードが発行されるが、それはISPの指定とは異なる。

フレッツ光では数多くのISPが存在しているので、そのISPのIDとパスワードを発行してもらう必要がある。

ただし、光回線の利用料とISP利用料は合算されて請求されるので、月々の請求額を見れば、それが別々のものであることを意識する必要はない。

光回線の中には特定のISPの利用が求められることがある。

例えばNuro光である。

Nuro光はフレッツ光と比較して、回線速度が2Gbpsとほぼ倍であり、複数の利用者が混在する比率も少ないので、非常に高速な通信が可能である。

ただしISPは固定されていて、So-netのみの利用に制限される。

Nuro光を契約すると、Nuro光用のIDとパスワードが発行されるが、これとは別にSo-netのIDとパスワードが発行される(もしかしたら同一かも)。

Nuro光を契約すると、光配線の工事とともにONUと呼ばれる装置が設置される。

ONUは終端装置と呼ばれ、光ファイバーを通常のネットワークに変換するものである。

Nuro光には電話サービスがあり、電話機能を使う場合にはさらに別の装置が設置されることもある。

一般的に、ONUは単純な装置であるが、ISPとの接続のために「ルータ」機能を持つ機器を設置する場合がある。さらにそのルータには無線LANの機能を持つものもある。

光回線を利用してISPと接続するには、(ONUではなく)ルータに「PPPoE設定」というものを行う必要がある。

これは光回線を通じてISPとつなぐためのもので、Nuro光の場合はISPがSo-netに限定されるため、その設定をあらかじめ行った状態で機器が設置されることが多い。

その機器に接続してインターネットを利用する機器から各種の変更を行うことも可能なのだが、普通はそれを行う機会は余程のことがなければない。

ルータ機能を持たない自分のルータを独自に用意して接続したい場合は、ONUだけが設置され、自分が設置したルータのPPPoE設定でISPから発行されたIDとパスワードを設定する。

この場合は、定期的にパスワードの変更を求められることがある。