見ておくべき映画について(その1の途中)
数々の作品があるが、一般教養としてみておくべき映画、考え方や主人公の行動などが実生活にも役立つかもしれない作品などを集めてみた。
- バックトゥザフューチャー(シリーズ)
- インディ・ジョーンズ(シリーズ)
- マトリックス(シリーズ)
上記のシリーズは解説は不要だよね。
名作中の名作たち
スティング
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードという超大物俳優が共演した有名な作品。
詐欺師が主人公なのだが、その手口を使ってギャングの大物を見事に騙す話なのだが、とにかくラストはあっというどんでん返しにびっくりすること間違いなしの作品。
アラビアのロレンス
実在のイギリス陸軍将校のトマス・エドワード・ロレンスが率いた、オスマン帝国からのアラブ独立闘争を描いた作品で、CGではなく実写で壮大なスケールを描いた作品。
今の中東情勢は、過去にイギリスとフランスが勝手に国境線を引いたことが大きなトラブルの元になっているが、イギリス人であるロレンス中佐がどのようにアラブの民をまとめ、戦い、そして失意を味わうことになるか。
207分の作品であるため、映画館での上映では途中休憩がある。
7人の侍
日本が誇る黒澤明監督による名作。
野蛮な侍集団に荒らされた村人が、それに対抗するため7人の侍を雇って、村を守ろうとする話。
侍が集まるまでが少々退屈かもしれないが、後半の合戦シーンはど迫力。
ちなみに白黒映画なのだが、この作品はのちに大きな影響力を及ぼすことになる。
海外でも高く評価され、「荒野の7人」という作品が作られヒットした。
話の中身はほとんど同じで、侍ではなくガンマンになっただけ、と言ってもいいくらい。
三船敏郎の後半の「俺も昔はああだったんだ」との叫びには心打たれる。
用心棒
同じく黒澤作品。
二つの豪商が対立する村にふらりと現れた浪人が、両者を天秤にかけ、手のひらで弄ぶようにして、争いを収めてしまう様が痛快な作品。
三船敏郎演ずる主人公の最後のセリフがかっこいい。
椿三十郎
基本的に「用心棒」の主人公を別の話として作成されたものと考えてもいいかもしれない。当然黒澤作品。
主人公は三船敏郎、相方は仲代達矢というところも同じ。
最後のシーンが当時は結構話題となった。
ユージュアルサスペクツ
船が爆発・炎上して、銃殺体を含む多数の遺体が見つかるところからスタートする。
ギャング同士の抗争かと思われ、たった一人の生き残りを捜査官が尋問する。
その尋問内容に沿ってシーンが展開されていく。
これもラストのオチが素晴らしい作品の一つ。
尋問で語っていた内容の一つ一つが、いろいろなものと結びついていることに気づいた時、度肝を抜かれると思う。
タクシードライバー
主演はロバート・デ・ニーロ。
大都会ニューヨークを舞台に夜の街をただ当てもなく走り続ける元海兵隊のタクシー運転手が、腐敗しきった現代社会に対する怒りや虚しさ、逃れられない孤独感から徐々に精神を病み、ついには自分の存在を世間に知らしめるため過激な行動に走る姿を描いた作品。
ジョディ・フォスターが当時13歳で、12歳の娼婦役を演じたことでも話題になった。
この娼婦を救出するための主人公の過激な行動の迫力がすごい。
SF
2001年宇宙の旅
スタンリーキューブリック監督による有名なSF作品。
原作はアーサー・C・クラークであるが、キューブリック独自の解釈による映像化の部分も大きい。
「人類の夜明け」という古代の猿人たちの生活が描かれるところからスタートするが、「道具」を使うことを知らない猿人たちの前に突如出現した黒い石版「モノリス」。
このモノリスに触れたことで、猿人が現代人への進化を始めることになる。
古代から未来へのシーンの変化の描き方は必見。
舞台は月。
月で大昔に埋められたと思われる人工物「モノリス」が発見される。
そのモノリスにフロイド博士が触れた時、木星に向かって強いビームが発射される。
そして舞台は木星に向かう宇宙船ディスカバリー号に移る。
ディスカバリー号のデザインも目を引くが、そこに描かれる未来世界の機器類は、未来を予見していたかのような出来栄えであることに驚く。
人間と普通に会話できるコンピュータ「HAL」。HALの赤い目はあまりにも有名。
HALという名前は、有名なコンピュータ会社IBMの頭文字を一文字ずらしたものと言われている。
1968年の作品ながら、未だ見劣りしない特撮も見事。
ラストシーンは監督の強い思いが込められているが、おそらく初見では理解不能。
話を正確に理解するには、クラーク氏による小説を読む必要があるだろう。
2010年
「2001年宇宙の旅」が素晴らしい作品であることは広く知られているが、あまりにも難解であったため、補填するかのように作られた作品。
この作品の中で説明されるHALによる反乱やモノリスとは何か、ということは、2001年宇宙の旅の原作小説を読めば全て理解できるのだが、映像的に説明されるとそれはそれで面白い。
2001年宇宙の旅で、宇宙の彼方に去ってしまったボーマン船長が一瞬現れる場面が印象的。
HALの開発者であるチャンドラ博士が、HALの自殺行為ともなる命令をHALとの会話の中で納得させるシーンもハラハラさせられる。
インターステラー
最近のSF作品の中では、とにかく最新の物理理論を的確に表現した作品として有名。
滅亡寸前の地球を救うために、ロケットに乗り込みワームホールを抜けて移住先の惑星を探すのだが、重力が大きい惑星で降り立った乗員と周回軌道上の乗員とで年の取り方が違うとか、ブラックホールの周囲が輝いているとか(ホーキング放射と呼ばれるもの)、異なる次元間で情報を伝えられるのは重力だけであること(超ひも理論)などを描いている。
重力がキーであることを示すため、導入部が長いのだが、必見の作品。
ブレードランナー
人間そっくりのロボット「レプリカント」を奴隷のように働かせている未来社会が舞台。
奴隷生活から解放されるために逃げ出したレプリカントを探し出す役目が「ブレードランナー」。
その一人であるデッカードが主人公で、ハリソンフォードが演じている。
「レプリカント」はあまりにも人間に近づきすぎているため、特殊な技術がないと見分けがつかない。
レイチェルという美しいレプリカントと出会ったデッカードの運命が変化していく。
この作品の凄いところは、未来社会の描き方をのちの作品に多大な影響を与えているところ。とにかく暗いし、ずっと雨が降っている。
見ればわかるが、日本語が街中に溢れており、「強力わかもと」の宣伝や、「二つで十分ですよ」「わかってくださいよ」という親父との会話が面白い。
ちなみにこの作品は、編集によって5つ(もしくはそれ以上)のバージョンがあるが、公開時のものではなく、ファイナルカットを見たほうがいい。ラストが異なる。
ブレードランナー2049
名作「ブレードランナー」に続編?と聞いて、本当に大丈夫なのか(成り立つのか)と大いに疑問だったが、それを見事にいい意味で予想に反した素晴らしい作品になった。
主人公はブレードランナーなのだが、ある時で会う不思議な女性から話を聞き、自分はデッカードの息子なのではないかと考え始める。
そしてデッカードを探すのだが、中盤でハリソンフォード演じるデッカードが登場。
前作が「雨」なら、今作は「雪」。
主人公は最後に傷つき倒れるが、それは死を意味するのか。
そこに流れる曲がその答えだと思う。
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